2009年9月9日水曜日

イタリア美術とナポレオン展 大丸ミュージアム・東京

◇コルシカ島の至宝

 イタリア半島の西に位置するフランス領コルシカ島は、フランスの英雄、ナポレオン・ボナパルトの生誕地として知られる。この島にあるアジャクシオ市立フェッシュ美術館が所蔵する、イタリア絵画の名品とナポレオンゆかりの作品を紹介する展覧会「イタリア美術とナポレオン」が10日から28日まで、大丸ミュージアム・東京で開かれる。同美術館の至宝でアジア圏初公開となるボッティチェッリの絵画「聖母子と天使」をはじめ、15~20世紀の絵画・彫刻など約80点を展観する。

 フェッシュ美術館が開館したのは1860年。ナポレオン1世の母方の叔父、ジョゼフ・フェッシュ枢機卿(1763~1839)のコレクション約1000点を所蔵する。

 枢機卿が収集した美術品は、実に1万6000点。コレクションの大半は枢機卿の死後、遺言に基づいて売却され、ダ・ビンチやレンブラントの絵画など、今や世界の著名美術館に収まっている傑作が多数含まれていた。散逸した作品も少なくないが、約1000点が故郷アジャクシオ市に寄贈された。

 中でも重要なのは、13~18世紀のイタリア絵画。フランスではルーブル美術館に次ぐ数と質を誇る。最大の至宝は、ボッティチェッリの「聖母子と天使」だ。独立後に描いた最初の作品とされ、全身を現した聖母、鑑賞者側に視線を向けない天使の表現などに独自性がうかがえる名作だ。ベッリーニもイタリアルネサンスを代表する一人。「聖母子」は、優しさの中にやや憂いを帯びた聖母の表情が印象的だ。

 17世紀になると、他の欧州地域と同様、イタリアでも風俗画や風景画が多数描かれた。ファン・ウィッテルは、ベドゥータ(都市景観画)の画家として活躍。ローマの景観を何度も描いている。

 本展では、ナポレオンにちなむ美術品や珍しい資料も展示される。1804年の戴冠式でのナポレオンを描いたジェラールは、皇帝一家付きの肖像画家。ナポレオンの堂々とした姿を見事にとらえた。

 地中海の小さな島で大切に守られてきた、珠玉の作品群の日本巡回は、この東京展が最後。希代の個人コレクションの精華を、じっくり堪能したい。

 【会期】

 9月10日(木)~28日(月)。会期中無休。入場時間は午前10時~午後7時半。木・金曜は午後8時半まで、最終日は午後4時半まで。

 【会場】

 大丸ミュージアム・東京(JR東京駅八重洲北口、大丸東京店10階、電話03・3212・8011)

 【入場料】

 一般1000(800)円、大学・高校生800(600)円、中学生以下は無料。かっこ内は10人以上の団体料金。

主催 毎日新聞社、NHK、NHKプロモーション

後援 フランス大使館

協力 日本航空

2009年8月26日水曜日

ザイラー氏が死去 スキー、五輪初の3冠王=差替

イタリアのコルティナダンペッツォで開催された1956年冬季五輪で、初のアルペンスキー3冠王となったオーストリアの往年の名選手、トニー・ザイラー氏が24日、インスブルック市内で死去した。73歳だった。地元キッツビューエルのスキークラブが25日に「長い間、闘病生活を続けてきたザイラー氏が亡くなった」と発表した。
 ザイラー氏はアルペンスキーが滑降、大回転、回転で実施されていた56年五輪で、3種目とも圧倒的な強さで金メダルを獲得し、初の3冠王となった。この大会の回転で、日本の冬季五輪史上初メダルとなる銀メダルを獲得したのが国際オリンピック委員会(IOC)副会長の猪谷千春氏だった。68年グルノーブル冬季五輪では、地元フランスのジャンクロード・キリー氏が2人目の3冠王となった。
 引退後はアルプスの村を舞台に、スキーの名手の主役ザイラー氏が大活躍する映画「黒い稲妻」「白銀は招くよ!」などにも出演。黒髪に黒い目の同氏は日本にも多くのファンをつくった。
 母国オーストリアのスキー界の発展にも大きく貢献。85年にはIOCから五輪オーダー(功労章)が贈られた。

2009年8月23日日曜日

ファン殺到、サイト一時停止=チケット販売開始−マイケルさん追悼公演

 6月に急死した米歌手マイケル・ジャクソンさんをしのび、オーストリア・ウィーンで9月に予定される追悼公演のチケットが20日、インターネット上で売り出された。直ちに世界中のファン数百万人が殺到、サイトが一時ダウンする騒ぎになった。
 公演は、マイケルさんが生前好んだというシェーンブルン宮殿敷地内の特設舞台で9月26日に開かれる。報道によれば、U2、マドンナさんら「国際的著名アーティスト」(興行主のワールド・アワーズ・メディア)が参加し、マイケルさんのヒット曲などを演奏する。

2009年8月20日木曜日

まだまだ間に合う! オクトーバーフェストへ行こう

オクトーバーフェスト
毎年9月下旬から10月上旬にミュンヘンで行われるオクトーバーフェストは、世界から約650万人もの人が訪れる世界最大のビール祭りだ。開催期間中は、フライトやホテルが取りにくい、とよく言われるが、実はまだ手配が可能。遅めの夏休みを計画している方、ぜひ秋の始まりはオクトーバーフェストへ行こう!

<2010年はオクトーバーフェスト200周年>
来年で200年を迎えるオクトーバーフェストは、1810年10月、バイエルン皇太子ルードヴィヒとテレーゼ・ヒルトブルクハウゼン王女の結婚を祝して競馬が催され、一般市民も参加する民俗祭となったのがその由来。現在の会場は、王女の名を取ったテレージエンヴィーゼという、東京ドーム9個分にもなる広大な敷地で行われている。

<ハイライト>
オクトーバーフェストでは、毎年初日の正午にオープニングセレモニーとしてテレージエンヴィーゼに立つ巨大な女神バヴァリア像のもと、樽明けが行われる。
また、市内では、ビール樽を乗せ、華やかに飾りを施した馬車を率いた醸造者パレート、翌日はバイエル州各地の民族衣装パレードが行われる。

<オクトーバーフェスト会場>
42㎡を誇る敷地内には、ホフブロイハウスを始め、8つの大ビールテントが立ち並ぶ。この他小さめの規模のビールテントやワインテント立ち、どこのビールをまず飲もうか迷ってしまうほど。オクトーバーフェストの楽しみは、テント内でビールを飲むだけでなく、移動式遊園地でのアトラクションもおすすめ。移動式とは思えない迫力のジェットコースターや、観覧車などがあり、子供から大人まで楽しめる。

2009年8月17日月曜日


ベネチアのホテルに予約殺到、ミスで1泊1セントに



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イタリアの水の都、ベネチアのホテルが予約システムの間違いによって1泊1セントの特別レートを提供し、宿泊予約が殺到する出来事があった。

 国営イタリア放送協会の報道によると、誤って特別オファーを提供したのは、ホテル「Crowne Plaza Quarto D'Altino」で、通常の宿泊料金は最高1泊150ユーロ(約2万円)。従業員が間違いに気付き、すぐにその料金を取り消したという。

 しかし、間違ったレートが表示されていた数時間の間に、およそ1400泊分が予約され、ホテル側の損失は9万ユーロに上るとみられる。

 この件について、ホテルの従業員はコメントを差し控えた。

「自転車に乗ってアイスクリームをなめる人の数」でギネス記録に挑戦


オーストリアの小さな村フォーンスドルフで15日、438人が停止した自転車にまたがって一斉にアイスクリームをなめ、「一列に並んだ自転車でアイスクリームをなめる人の数」のギネス世界記録更新に挑戦した。オーストリア通信が伝えた。
 過去の最高記録は、同国首都ウィーンで樹立された420人。


馬鹿ですね〜〜


パルメザンチーズで融資OK、イタリア北部の銀行



















タリア中部エミリア・ロマーニャ(Emilia-Romagna)州にある一部の銀行では、純金や宝石、土地がなくても、高級なパルメザンチーズさえあれば融資を受けられる。この融資システムは1950年代に始まったもので、現在も同州北部の銀行4行が採用している。
 固形のパルメザンチーズ1個の重量は約40キロで、300ユーロ(約4万円)の価値がある。パルメザンチーズは熟成させるのに約2年かかるが、チーズ生産者はその間、資金を工面し原料供給業者に支払いを続ける必要がある。


「そこで、この地方の銀行はこうした資金をチーズ生産者に融資できるよう、行内にパルメザンチーズ用の貯蔵庫を作り業務を多様化させているんです」と話すのは、同地方の銀行クレディト・エミリアーノ(
Credito Emiliano)のウィリアム・ビッザーリ(William Bizzarri)さんだ。ビッザーリさんは行内の貯蔵庫で現在約40万個のチーズを管理している。その65%は融資の担保として預かっているもので、融資を受けた生産者が支払いを怠った場合、銀行はその損失を埋め合わせるため預かっているチーズを売りに出す。

 なお、そのパルメザンチーズの価値が下がると銀行はその差額分を生産者に請求するが、支払い方法は現金、チーズのいずれでも可能だと、ビッザーリさんは話している。